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r-fukai's Diary ausf blogger

水曜日, 10月 19, 2005

カフェーとメイド喫茶の明らかな相違点

http://www.geocities.jp/showahistory/history1/showa03b.html
「カフェー女給の実態」の項がなかなか興味深い。
要点は、「カフェーそのものは、そこから派生した現在のキャバレーよりも健全な場所であったけれども、女給たちを金銭的に縛ることで金離れのいい客への店外でのサービスを暗に要求していた」というところだ。
なるほど、表側の業務形態だけ見て判断したのでは、誤った結論に導かれてしまうということか。
現代の目から見れば、「女給に給料を与えず、客からのチップのみで生計を立てさせること」が問題の本質なのではないかという気がしてならないのだが、そちらを抑えておいても簡単な抜け道があると考えて、業態そのものを規制対象としたのかもしれない。
この戦前のカフェーの業態からすれば、キャバレーというのは、フェアという意味でいかにも健全だ。カフェーが規制の対象となったのは至極尤もなことだろう。
閑話休題。
つまり、法の趣旨からすれば、おそらくメイド喫茶をカフェーと同様に扱うのは意味がない。とはいえ、ウェイトレスの収入を客からのチップのみとする店舗が現れないとは限らないので、仕方ない話なのだろうか。
しかし、ますます「カフェー考現学」が欲しくなってしまうのはどうにかならないものか。