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r-fukai's Diary ausf blogger

水曜日, 4月 20, 2005

いきなり劇物与えちゃいかんだろ

http://blog.lv99.com/?eid=108373
なんというか、その会に参加していたレビュアーの人たちは「ギャグ小説」というものが判ってないんではないか。「ギャグはギャグとして、これは面白くない」という評価が全然ないのはちょっと変な気がする。この人たちに田中啓文の小説をレビューさせたらどうなるのだろうか。
いずれにせよ、ライトノベル入門用として「撲殺天使ドクロちゃん」は不向き、ということが実験で確かめられたことはめでたい(当たり前だと思われることでも、事実による裏付けがあるのとないのとではかなり違う)。
過去に、大森望が似たようなこと(54歳の北上次郎にライトノベルを読ませてみて感想を聞く実験)をやっていたような気がする。
http://www.ltokyo.com/ohmori/001122.html
http://www.ltokyo.com/ohmori/010131.html
と思って調べてみたらえらい昔の話だ。これじゃまだドクロちゃんは出ていないか。しかもなんか無難すぎるラインナップになってるし。うーむ。
いきなりその分野の極北を読ませるよりは遥かにまともな結果が期待できるのは確かだし、前者は遊びで後者は仕事という点も違っているので、これは仕方がないところなのだろうか。
面白実験としては、前者のほうがネタになると思われるが、意味のある結果を引き出せる確率はかなり低いだろう(大森望が言うところの「打てない球」というやつ)。わかった上でやっているのだから大きなお世話だろうが。
でももうその場にはライトノベルを二度と持ち込めなくなってしまったような気もしないでもない。受け入れられやすいライトノベルから入って、だんだんと濃い方向へ誘導していく方が傍から見ると悪質かも知れないが。