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r-fukai's Diary ausf blogger

木曜日, 4月 21, 2005

ソフトウェアは技術ではないだって?

http://iwatam-server.dyndns.org/column/66/index.html
なんか知らんが、ソフトウェア技術者たるプログラマに喧嘩を売っている人がいる。
ラジオだって、放送網が既にあるからこそ動くのであって、整流子で検波されたAM波によって圧電素子が駆動されそれが音になるのは、他人が作ったものの上に乗っかっていることになるのではないか。
最初に鉱石ラジオを作る子供が、そのレベルまで理解してやっているなどとは到底思えないし、紙と鉛筆(じゃなくても良いけど)でチューリングマシンを構成して、単純なルールの適用だけで例えば平方根演算でもやってみせる(そんなことをわざわざ面白がってやる奴はそうそういないが)のと、リンク先で展開されている鉱石ラジオの話のどこが違うのだろうか。
マシン語を「他人が作ったものに乗っかっているに過ぎない」というからには、独自プロトコルの通信経路でも開発してみせて欲しいものだ。
この人が技術だと言っているものは、単なる還元主義の産物に過ぎないのではないか。
ブラックボックスが良いとは言わないが、それを嫌うあまりに物事の本質を見失っているのではないか。
たとえアナログ素子のみで構成されていようとも、テレビジョン程度に複雑な機械は、技術者でない人間にとっては十分に魔法だ。それを証拠に「調子が悪くなったら叩いてみる」などという呪術的な対処法が広く知られている(これはこれで全くの無根拠というわけでもないのだが)。
単純に自分が理解できない程度の複雑さを持ったものに責任をおっかぶせているだけにしか見えない。