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r-fukai's Diary ausf blogger

水曜日, 4月 13, 2005

紙メディア上の広告とWeb上の広告の違い

http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20050412#p1
雑誌や新聞の広告は無視するのが容易だが、Web上のそれはそうではない気がする。それは何故か。
アニメーションGIFやFlashによる動く広告を無視しづらいのは、人間の視覚特性として変化するものにより強く反応するからである。それらの広告はまさにその意図をもってそのように作られている。
それでは動かない広告はどうだろう。基本的に、Web上に載っているデータはほとんど全て同じフォントで表示される。大きさはかなり自由に変えることができるが、フォントタイプフェースまではおいそれと変えることはできない(このあたりの制限に関する技術的背景の説明は、煩雑になりすぎるので省く)。つまり、本文と広告は通常同じフォントで表示されることになり、ということは内容を読まない限りは本文と広告を区別することは難しいということにつながる。
ここで、サイトの訪問者はそのサイトの本文を読みに来ているのであって、広告を読みに来ているわけではない。それなのに、自分の視覚特性に背いて広告を無視したり、本文と広告を区別するという余計な作業を課せられる羽目になる。
そのような余計な作業を課せられた人間が、どのような心理状態になるか、少し考えてみれば判るだろう。広告そのもの、もしくはそのような広告を織り込んだサイトの作成者に、反感を持つことになる。私は、その広告の内容が本文と非常に近い関係にある場合は気にならないのだが、一連のアフィリエイトへの反感を鑑みるに、それは個人によって異なるようである。
試しに、本文中に本文と区別しにくい書体で広告を織り込んだ雑誌なり新聞なりを作ってみるといい。広告の内容が記事と無関係だったり多少関係するものだったり、記事との関連性はばらばらな方が良いだろう。それがいかに読者の神経を逆撫でするものになるのか、そしてその時の読者の反応はどのようになるのかを身をもって知るいい経験になる筈だ。