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r-fukai's Diary ausf blogger

日曜日, 3月 20, 2005

背伸びアイテム

http://d.hatena.ne.jp/kanose/20050319#senobi
ここに挙がってるものに、ぜんぜん縁がない。
私は物心ついたときから、自分にとって面白くないものについて価値を見いだすことを拒否していたように思う。
小学生の頃から平均よりは本を読む子供だったと思うが、いわゆる「名作」と呼ばれるものは面白そうに見えなかったのでほとんど読んでいない。
長じてからも、流行しているものであっても、端から見ていて面白そうでなければ手を出さなかった。たまにとち狂って手を出しても、「流行りものはさほど面白くない」という経験に補強を付け加えるだけに終わった。
いわゆる芸術に関しても同じで、紹介されているものを外側から眺めてみても、さっぱり面白そうじゃない。必要でもないのに面白くもないものにわざわざ時間を使って人生を浪費しているやつは、きっと馬鹿に違いないと思っていた。
哲学などというものには、大学に入って教養の単位として、西田幾太郎の「善の研究」についての講義に顔を出してみたものの、一体何を言っているのかさえさっぱり判らずに終わった。
少なくとも、理科に属する学問は当時の私にとっても面白いと思えるものだったので、その経験は、わけの判らん学問に割く時間などない、という結論を導き出した。
特に人生に悩んで哲学に救済を求めるということもなかったので、それっきり、哲学というのは私にとって無縁の学問になった。
そうやって、楽しいと思えるものだけに、それなりに人生の時間を費やしてきた結果としてオタクとしての自分ができあがっている。今のところ不都合もないので、特に後悔はしていない。