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r-fukai's Diary ausf blogger

火曜日, 4月 05, 2005

そもそも「面白言論」なのが問題なんだっつーの

http://hatahata.mods.jp/archives/2005/03/12.html
エントリ全体の趣旨は結構どうでも良くて、その核になっていると思われる引用されたコメントが突っ込みどころ満載。
現実を無視した理想論ばかり語り、自らの理想と合わない現実を無視し続けた結果として、現在の左翼言論の凋落があるのだ。現実に合わない理論に価値などなく、論理的破綻があろうがなかろうがそれは戯言と同一の価値しか持たない。
この世に存在したことのある共産主義国家は実は共産主義国家などではなく、統制経済を行なっている全体主義国家に過ぎないので、大概無理矢理な国威高揚行動に出る。その行動が、国外から見れば面白おかしく見えるのは自然なことであって、この場合、やっている本人達は大真面目であることが余計に笑いを誘うのだ(演者は大真面目でやらねばならぬというのはギャグの基本)。
このコメントの精神は、オカルトの人たちがと学会を敵視しているのと全く同じ構造である。裸の王様が、正直な子供に対して怒りを露にすることとさほど変わらない。
状況を簡単に書けば、こういうことになる。
 誰かが自分たちのことを「おかしい、変だ」と言っている
        ↓
 言っている人間は自分達の敵なのだ
こう書けば、大抵の人には言っていることがおかしいということは通じるのだけど、頭に血が上っている人間には無理かもしれない。
自分達が心地よいだけで中身のない結論に飛びつく前に、自分達の言論が受け入れられない理由を自分達を外側から眺めて検証するといったバランス感覚が必要なのだ。それができない限り、飽きられるまでは笑いものにされることを覚悟しておくがいい。