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r-fukai's Diary ausf blogger

金曜日, 6月 23, 2006

マンガリテラシー

http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2075067/detail
最近、マンガ以外の娯楽に時間をとられることで、マンガの読み方を学習することなく成長してしまい、結果としてマンガが読めなくなってしまった子供が増えているらしい。それが上のリンク。
んで、ぜんぜん別件で知った次のリンク。
http://ethics.cesa.or.jp/manga2005.pdf (PDFなので注意)
内容は、CESAが始めた家庭用ゲーム機ソフトウェアのレーティングについての広報マンガである。今回は内容はどうでも良くて、重要なのは各コマに順番を示す数字が書いてあるという事実である。
これは昭和30年代くらいまでのマンガなら普通に行なわれていた手法である。現在では、以下のリンクにあるように、コマ割などを工夫して読者の視線を誘導することで、順番を制御しているようだ。
http://www.celsys.co.jp/community/csd20enjoy/mj05/index.html
とはいえ、これにも読者側にある程度の慣れが要求される。その証明が、最初のリンクに示した「マンガが読めない子供」なのだろう。
現状では、本当に小さな子供(小学生以前か)向けのマンガには数字が振ってあるかもしれないが、それ以上の年齢の読者向けのマンガには皆無だろう。あるとすれば、マンガに慣れていない読者を対象にした(であろう)CESAの配布している広報マンガの類だと思われる。
しかしながら、このままマンガに対する慣れを欠いた層が増えていってしまっては、マンガはジリ貧になるばかりである。ここは一つ、コマの順番を数字で示したマンガを、もう少し上の年齢向けの作品にまで拡大してはどうだろうか。必要であれば、フキダシにも順番に数字を振る。
最近の読者(に限ったことではないかもしれないが)は、理解不能な娯楽作品は容易に放り出してしまって、制作側に文句を言うことなどほぼ皆無に違いない。なぜならば、他にも理解可能な娯楽がいくらでも溢れているのだから、わざわざ文句を言うなどという労力を払ってまで、理解不能なものに執着する必要などまったくないからだ。
もちろん、読者が急に増えるなど、眼に見える効果はないだろう。だがしかし、現状のマンガが読めない子供達が傾向として眼に見えるようになるまでにも、それなりの長い時間が掛かっているのだ。そのような子供が多数派を占めるようにならないように今のうちに対策を打っておくことは決して無駄にはならないと思う(もちろん、これだけではなくて他の手段も必要だろう)。