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r-fukai's Diary ausf blogger

月曜日, 1月 31, 2005

投機のことは好きになれない

1/30のNHKスペシャル「原油高騰 世界市場で何が起きているのか」を観た。
市場というのは、本来は必要としている人と供給する人の間で価格の最適解を求めるための仕組みであると私は理解しているのだが、先物取引という仕組みが生まれ、それがヘッジファンドという集団に利用されるようになってから、その枠組みから大きく逸脱してしまっているような気がしてならない(もしかして番組を真に受けすぎだろうか)。
結局、市場に大量の資本が流入することが重要で価格の最適解などというものはどうでも良いのだ、という説は単に私が不勉強なせいかもしれないが聞いたことがなく、ヘッジファンドの人間のコメントでも、そのような言葉は聞かれない。だから価格の最適解がどうでもいいということではないのだろう。
それに、そこに資本が大量に流入するということは、単純に考えれば実際の需要以上に価格が上昇することにつながるわけで、それが経済活動にプラスになるとはにわかには信じがたい。
これが原油や小麦など、実際の産業活動に直接関わるものではなく、例えば国債などならそれほど私の嫌悪感のアンテナに触れない気がするのだが、これは単に私が債券市場が経済活動に与える影響について無知だからなのだろう。
この、資本主義という制度自体の欠陥に見える状況は、資本主義である以上、回避できない性格のものなのだろうか?