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r-fukai's Diary ausf blogger

火曜日, 1月 25, 2005

天動説

夢うつつの状態で聞いていたので真実ではないかもしれないが、朝のワイドショウで取り上げられたゆとり教育の問題で、小学生の40%以上が天動説を信じている、という結果について、「銀河系から見れば太陽も動いているのだから、天動説もあながち間違いではない」などと明らかに間違ったことを言っている馬鹿がいた。
天動説というのは、字面からはその本質を理解できない間抜けな人もいるかもしれないが、「地球は動いていない」ということが本質であり、「宇宙では全てのものが動いているので客観的な原点などは存在しない」という現代の宇宙観(「太陽も動いている」という物言いはこの宇宙観に基づく)とは真っ向から対立するものである。
話の流れとして、子供たちに地動説を教える大人がケブラーの法則などの天文学の基礎知識を理解しているとは言いがたい状況なのは嘆かわしい、という趣旨の発言がその前にあったと記憶しているが、全く以って片腹痛いとはこのことである。
論理的にものを考えられない人間が思いつきで喋っていることがそのまま受け入れられてしまう可能性を含んだ放送というメディアは非常に危険なものであると思わせる事件であった(ちょっとテレビのドキュメント番組の真似をしてみました)。