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r-fukai's Diary ausf blogger

火曜日, 11月 08, 2005

どうしてスギヒラタケが毒を持ったか

http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/shakai/20051107/20051107a4680.html
生物というものの複雑さを垣間見せてくれる研究結果だ。
ここでふと思ったのだけれども、キノコに限らず、世の中の毒を持っている動植物(蛇などのように能動的に使用できる毒ではなくて、食うと死ぬみたいに受動的に持っている場合のみを意図している。「毒を含んでいる」の方がニュアンスとしては近いか)は、どのような理由で毒を持つに至ったのかは、多少なりとも判っているのだろうか?
「捕食の対象から外れるため」というものが一般的な説明として見受けられることがあるが、特に今回の話題の対象であるキノコ類の場合、明らかに毒としか思えない見た目をしているものも当然あるが、毒を持っていないキノコ類と区別できない外見を持つものも多い(そうでなければ、毎年毒キノコに当たる人間が多数出るはずがない)。
つまり、捕食の対象から外れることに失敗しているものが多数あるわけで、少しばかり説得力に欠けるところがあると思う。
さりとて、その他の理由など思いつかない。ありそうなものといえば、「別の目的に使われる物質がたまたま人類には毒だった」「代謝の結果として生成される物質がたまたま以下略」くらいなものか。
共生することによって毒性が生まれたのなら、後者の可能性もあるが、それはちょっとつまらないかも。