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r-fukai's Diary ausf blogger

月曜日, 11月 14, 2005

インフルエンザ患者を放置しろと言い続けるマスコミ

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20051112k0000m040160000c.html
タミフルの副作用の疑い例に関しては、疫学的に妥当な数だけ例が集まっていないのでなんとも言えぬ。製薬会社が実験データを隠しているとかそういうことが発覚でもしなければ、実際問題として、インフルエンザで寝込んでる病人をタミフルを服用させたからといって放置しなければ良いのではないか(インフルエンザは空気感染するので、成人で予防接種を受ける人間が殆どいない日本では、患者に付きっ切りで世話をするというのは、あまり良くないことではあるのだが)。
問題なのはこの一文。
>欧米では、インフルエンザは自然に回復する病気とみられている。
少なくともこの記事を書いた中川記者と高木記者は、自分や身内がインフルエンザに罹っても、自然に回復するのを待つだけにしておいて貰いたいものである。私のような素人の雑文垂れ流し家ではないジャーナリズムには、それくらいの責任感は必要だろう。
正確に言っておこう。インフルエンザは、タミフルなどの治療薬が開発されるまでは「治療法がなかった」のである。だから回復のためには患者の治癒力に頼るしかなかった。勿論、患者の治癒力に頼るしかないとはいっても、回復を助けるためになるべく体力を損なわないような手当てをすることは必要であるし、高熱を放置すれば回復したとしても身体に障害が残ってしまうので、対症療法的に体温を下げる処置も必要だ。
これをして「自然に回復する病気」などという表現をするだろうか?
私が子供の頃にインフルエンザは定期的に流行し、私も一度酷い高熱を出してしばらくの間寝込んだことがある。寝床で横になっていても眩暈が止まらず、何かを食べたとしてもすぐに吐いてしまうような状態だった。あの時、「自然に回復する」などという認識が私の両親にあったなら、もしかしたら私は死んでいたかもしれない。
そのような自分の経験からして、「インフルエンザは自然に回復する」などという明らかに誤解を招くであろう言説を放置することはできない(こんなところに何か書いたところで、実質放置なわけだが)。