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r-fukai's Diary ausf blogger

月曜日, 9月 10, 2007

ロードス島戦記を「TRPG原作アニメ」と言われると違和感がある〜♪

http://d.hatena.ne.jp/moonphase/20070816#p2
ロードス島戦記のアニメ化までの過程は確か以下のとおり。

1. ほぼオリジナルの世界観とD&D(新和から出ていた旧版)+αのルールで、グループSNE内でセッションが行なわれる(ダンジョンマスターは水野良)
2. コンプティーク誌に、連載としてそのリプレイ(TRPGのセッションを文章に起こしたもの)が載る
3. 水野良がリプレイを全面的にリライトして小説にまとめ、それが角川スニーカー文庫から出版される
4. 小説の設定を元にしたTRPGルールが作られ、角川書店から発売される
5. アニメ化される

ここで、4.においてリプレイからゲームルールへという、普通では起きない逆転が起きているわけだが、これは、ロードス島の世界観が、すでにD&Dの前提とする世界(グレイホークのことなのだが、当時は名前は付いてなかったように記憶する)とはかけ離れていたし(かけ離れている言い訳として、ロードス島は離島なのだと聞いた覚えがある)、何より、TSRと新和が版権を持つD&Dの関連商品を角川書店が勝手に出すわけにはいかなかったのである(在りし日のTSRが、ディズニー並に自社の著作物の版権管理に煩かったことは、いろんなところで有名である。鈴木土下座衛門とか)。
そこで、3.の小説化の際に、一度ロードス島戦記自体をD&Dから完全に切り離すという作業が行われたのである。
よって、アニメの原作はあくまでも水野良の小説であり、4.で発売されたTRPGルールはやはり水野良の小説が原作であると言える(TRPG界がバブルに沸いていた頃には、小説を原作とするTRPGルールというのは結構あった。「スレイヤーズ」のTRPGは何作品かあったし、「ロケットガール」のTRPGルールを原作者自身である野尻抱介が作った、ということもあった)。
つまり、ロードス島戦記のアニメは正しくは、「TRPGリプレイをリライトした小説が原作」になるのである。
つーかTRPGそのものがいきなりアニメの原作になんかなるわけねーだろ。世界観とかを含むとはいえ、ゲームのルールだよ?
「ナイトウィザード」だって、結局菊池たけしが書いたリプレイが原作だろうに。リプレイつーのはTRPGから派生したTRPGとは違うものだよ。

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