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r-fukai's Diary ausf blogger

木曜日, 6月 04, 2009

十二年の時を経て

http://joysound.com/ex/st/karaoke/afrec/index.htm
このサービスが開始されるというニュースリリースを見て、私は心のどこかに引っかかりを感じていた。いつ、どこでだろうか。私はこういうものの概念を知っている、……知っている。

そして思い出したのが堺屋太一著「平成三十年」だ。
この小説が朝日新聞に連載されていた時、Webのあちこちに突っ込みページが立ち上がった。たとえばここのような。
このページの一番下にあるバナー「ぱそえん」が、私の記憶に引っかかっていたものだった。
今現在読み返してみると、なんかちょっと違う。記憶の美化作用というのが働いたのか。
おそらくはJOYSOUNDの「アフレコ!」の方が楽しいだろう。なぜならば、アニメの場合には元になった作品があるので、それを覚えていさえすれば、演技や演出を考える必要がないからだ。

しかし、「ぱそえん」に近いサービスがもう一つあった筈だ。……あった筈だ。……思い出した。その思い出したものがこれ。4月に出たXBOX360用のソフト「YOU'RE IN THE MOVIES めざせ!ムービースター」
(堺屋太一的には)残念ながら、プラットホームもソフトも日本製ではなく米国製である。
どの程度まで背景の複雑さを許容できるかは、紹介のムービーを見ても良く判らないが(会議室のような広い場所で壁の色が白なので)、とりあえずブルーバックは不要のようだ。
できるムービーは映画のいわゆるハリウッドムービーの予告編のようなものだが、この辺りは事前にシナリオや展開を選択するようなので、データさえ用意すれば、時代劇に対応するのはさほど難しいことではなさそうだ。ただし、衣装を合成するのはできないので、和服は別途用意する必要がありそうだ。
このソフトがどれくらい売れているのかはデータがないのでなんとも言えないが、日本では5000本以下ではなかろうか(日本でのXBOX360市場で大ヒットというのは10万本で、それなりに売れたソフトでも5万本を越えないことを考えると、かなりの過大評価になっていると思われるが)。
現時点では猫も杓子も「めざせ!ムービースター」とは行かないようだが、ゲームや娯楽サービスというものは、どういうものがどういうタイミングで大ヒットするのかを事前に予測することは不可能に近い。このソフトも細く長く続けていけば、あるいは流行するやも知れぬ。
まぁ、XBOX Liveカメラはともかくとして、このソフトはこの一本で終わりだろうけれども。

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