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r-fukai's Diary ausf blogger

月曜日, 5月 21, 2007

活字中毒とビブリオマニアは違うもの

http://blog.livedoor.jp/soylent_green/archives/50988157.html
本題とはまるで関係のない突っ込み。
ここで挙げられている症例は「活字中毒者」のそれであって、ビブリオマニアとは微妙に違う。ビブリオマニアは日本語で書けば「書痴」となり、その病態には必ずしも「読むこと」が伴わなかったりする。
つまりはビブリオマニアというのは、「本」という形式や存在そのものに愛を感じている状態であって、活字であればとにかく何でも良いという状態になりがちな活字中毒者とはずいぶんと様相を異にするのである。
例えば、活字中毒者は電車で移動中に何も読むものがなくなると、とにかく活字を求めて吊り広告を端から端まで読み始めたりするし、エレベータの待ち時間などで手持無沙汰になると、手に持った食い物の成分表示を読み始めたりもするのだが、ビブリオマニアはそのような状態にはおそらく陥らない。
私はやたらと本を貯め込みたがる類の人間なのだけれども、ビブリオマニアでははっきりなく、活字中毒の気は多少なりともある。だからビブリオマニアの人間がどのように思考するかについてはよく解らないのだけれども、おそらくは移動中に本を読みたがることはあまりないのではなかろうか。なぜならば、そのようなことをすれば必然的に本が傷むからである。

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