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r-fukai's Diary ausf blogger

金曜日, 7月 17, 2009

平成治安維持法

なんか急に麻生太郎首相が国会を解散させるようで、今国会での廃案はほぼ確実になった改正児童ポルノ法(正式名称は「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」)だが、委員会での与党議員の発言など、話を聞いていると与党側は法案の内容についてなんも考えないで通そうとしていることがみえみえなのである。
それが如実に現れたのが、野党側委員として質問に立った枝野幸男衆議院議員(民主党)と葉梨康弘衆議院議員(自民党)のやり取りで現れた宮沢りえ写真集「サンタフェ」の扱いである。

保坂展人衆議院議員(社民党)のblogでは、児童ポルノの単純所持が禁止されている国での取り締まりの実態がまとめられている。
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/34ac238002dad34094bb906470cc6d9d
警察がある法律について、強める方向での柔軟性を持つけれども、弱める方向での柔軟性など持たない。その実例が以下の新聞記事である。秋葉原で起きた通り魔殺人事件を受けて、銃砲刀剣類所持等取締法が改正されたが、その結果としてこのようなことが起きる。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090714_11
また、日本の司法には「人質司法」という邪悪極まりない制度があり、その結果以下のようなあきれた事態が引き起こされているのである。
http://d.hatena.ne.jp/RRD/20090713/1247493156
戦前の治安維持法は「対象が共産主義者と無政府主義者ならいいか」と見過ごされてしまった。その結果がどうなったのか、国民同士が監視しあい密告が横行し、特別高等警察なる治安維持組織が編成され、政治的活動を含む国民の思想信条の自由が大きく損なわれることになり、あの勝つ当てなど全くない米国への宣戦へと至ったのである。それを誰も覚えていないのか。
憲法で保障された内心の自由、表現の自由を規制する法律を「対象が変態ならいいか」と見過ごしてしまって良いのか。

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