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r-fukai's Diary ausf blogger

月曜日, 2月 26, 2007

欧州で販売するPS3は、量産性のためにPS2完全互換ではない

http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20343928,00.htm
おやおや。
久多良木氏がブチ上げた(俺の考えた)最強のエンタテイメントハードウェアから、少しづつ現実路線へと引き戻し始めているという解釈でよいのだろうか。
結局のところ、ソフトウェアによる互換性の確保は無理だったのでPS2で使われている主要チップを両方とも載せてハードウェア互換性を取ってみたところで、音楽が鳴らないなどの問題が噴出したわけだから(これはPS2には載っているワンチップのPS1がPS3には載っていないことが原因だとされる)、そのような高コストなのに半端な互換性を提供しても仕方がない、という判断になったのだろう。
そうやってどんどん現実路線に近づけていってしまうと、最終的に出来上がるのはSONY版XBOX360だと思うのだけれども、SONY本体の事情からしてBDドライブまで削るとは思えないので(これがPS3の原価を引き上げている最右翼だと言われているのだが)、XBOX360と同じモノになるまで機能が削られてしまうことはまずありえないだろう。
これで値段が下がったりすると、SONYにとってもPS3にとってもユーザにとってもありがたいというまことに結構な展開になるのだろうが、値段も据え置きのままのようだし、SONYにとってしかありがたいことになっていない気がする。
特に、ユーザにとってはSONYの都合で互換性のない機械が出回ることになるわけで、ちっとも嬉しくない。ということは、回りまわってPS3にもありがたくないことになるのではなかろうか。

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金曜日, 2月 23, 2007

こんな夢を見た

なにぶん夢であるので前後の脈絡はなにもない。
NHKあたりの教養番組でも見ていたのか、蛸が孵化する瞬間という映像を見ている。
孵化してくる生き物は蛸であるはずなのだが、どう見ても形態は烏賊で、それを証拠に足が十本ある。触腕もしっかりある。
おそらくは番組のナレーターであろう誰かが言う。「蛸はすべからく烏賊と同じ形態で生まれ、親になる段階で見知った蛸の形態へと変化するのだ」と。「蛸が烏賊から進化したということはこの現象を見れば明らかである」とも。
そんな莫迦な。そのような話は今まで聞いたこともなければ見たこともない。と生来の突っ込み癖が頭をもたげるが、何故か昔のSONY(だったような)のCMに出てきた蛸が孵化する様子の映像のことは全く思い当たらず、蛸の幼体がどのような形態であるのかについての知識を全く持ち合わせていない自分に気づく。
そこで早速WikipediaやGoogleを使って、蛸の一生について調べてみるのだが、どうやら蛸が孵化する瞬間というのは、ごく最近になって捉えられたものらしく、まともな情報が見つからない。
調べてみても疑問が解消しない気持ち悪い状態になってしまったところで、目覚ましが鳴って目が覚めた。
なにぶん夢であるので、オチはなにもない。

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テレビ番組作成側の「ヤラセ」体質には、オカルト側でも批判的な人がいる

という話が「と学会誌」に書かれていたことがある。
テレビ番組制作側としては、期限内に予算を超過せずに起承転結が付いた時間ぴったりの映像を持ってくる人間が正義であるわけで、起承転結が付いているように見えさえすれば、それが嘘八百だろうがなんだろうが、とりあえずは問題ないとする。
オカルトは、元々ポジティブな結果など出ないはずのものがほとんどで、それを舌先三寸でいかにポジティブな結果が出ていると思い込ませるか、という芸(一応、全てがそうだというわけではないということにしておこう)なので、起承転結をつけるには誠に都合が良く、大抵は衆目を惹きつける効果を謳うので、この点においても誠にテレビ向きなのである。
んが、オカルトの世界にいるのに誠実だ、などという一風変わった人というのはいるもので、たとえばダウジングなどをやるのだけれども、外れることのほうが多い、などと認識していてそれを隠さない人もいたりする。彼にとってはそれでもダウジングは有用なのである。
しかしながらテレビ的にはそれでは説得力のかけらも感じられないということで、失敗したものは編集してなかったことにしたり、結果として外れたものにも上手い言い訳を付け加えて当たったことにしたりすることがあるらしく、誠実なオカルトの人にはそれが我慢ならなかったりするようなのである。
閑話休題。
なぜにテレビ人はとりあえず起承転結が整っているように見えさえすれば、嘘八百でも構わないとするのか。
放送枠は予め決まっており、少なからぬ金銭も既に使われている。起承転結を付けるに当たって、誠実に真実を歪めないように、などと考え、そこから外れるものを没にするなどという余裕はないのである。
……はて? 少なくとも公共の資産である電波帯域を占有して放送事業を行なうことを認可された放送事業免許というものが存在して、放送事業へのある程度以上の参入障壁が存在するのは、その「余裕」を作り出すことで公共の電波に乗る番組の内容の品質を高い水準に留めるためではないのだろうか。
これは要するに、産出される製品の品質を保持する目的で保護的な政策を取るというのは愚策中の愚策で、そのようにしてみたところで品質が保たれるなどということはなく、むしろ品質は低下して事業者が儲かるだけの結果になる、という極当たり前の現象が起きているだけのことではないか。
何が言いたいのかといえば、総務省は放送局をもっときちんと監督しろ、という話である。

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金曜日, 2月 16, 2007

アンモニアで走る燃料電池車

http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20343212,00.htm
ほほぅ、なるほど。
燃料電池が電力を発生する際に必要とするのは水素と酸素だが、この水素という物質はまことに取り扱いに困る代物で、分子量が小さいから完全に閉じ込めておくことは困難だわ、金属と反応して脆くするわ、液体として貯蔵するためには-259℃まで冷やすか高圧を掛けなきゃいけないわ、漏れたら爆発する危険性があるわと、現在使用されているガソリンなどと比べていいことなどまるでないのである。水素吸蔵合金という便利なものもあるが、これはこれで重量がネックになるし、重量や体積の割には吸収できる水素の量も少ない。
こんなに扱いにくい水素を必要とする燃料電池車なんて、本当に将来性があるのだろうか、という疑問を私は常々持っていた。エタノールなどの炭化水素を分解して水素を取り出すことにしても、分解に伴って二酸化炭素が発生することになるので、いかにも次善の策という印象が強い。
これがアンモニアになるだけで、液体にするためには-33℃まで冷やせばよいし、常温で水に溶けるので溶かしておけばアンモニア水として貯蔵可能になり、分解して出てくるのは水素と窒素のみで環境負荷はほぼなく、毒物ではあるが匂いが強烈なので漏れればすぐに気づくことが出来て水素に比べればはるかに危険性が低くなる、などといいこと尽くめになる。ガソリンに比べても、毒物ではあるが引火物ではない、という点でなかなかいい線を行っているように思える。
記事の記述によれば、アンモニアに含まれる水素を全て使えるわけではなさそうなのだが、それでもこれは格段の進歩と呼んで差し支えないだろう。
しかし、未来の自動車はほのかにアンモニア臭いということになると、これはこれで嫌な未来予想図かもしれない。

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木曜日, 2月 08, 2007

ここでいう「健全」とはなにか

厚生労働大臣が「産む機械」発言の釈明会見で「健全」という言葉を使って、また突っ込まれている。
はてさて、ここで問題とされている「健全」とはいったいどのような状態であるのか。
考えるまでもない。そんなもん「政府(もしくは厚生労働省、もしくは大臣本人)にとって都合のいい」以外の意味があるわけない。「不健全」がその逆であることは説明するまでもなかろう。
「美しい国」とかいうのも同じだ。
その状態や範囲がきちんと定義できない言葉、すなわち実体のない美辞麗句のほとんどは、発言者にとって都合のいい状態を指すと考えてまず間違いない。
そんなものを真に受ける人間は「騙された」などと考えるのだろうが、発言者には騙そうという意識などあろう筈もない。「自分に都合の良い状態」とそのまま言ってしまったらなにかと問題があるので、ちょいとばかり実体のない言葉で飾っただけである。聞き手が勝手に、自分(この場合は聞き手)の都合の良い状態を当てはめて理解したつもりになるのだ。
また、国民を機械に喩えるような発言をする厚生労働大臣は、その職に就く適性を欠く、という意見も見受けられるが、そんなことは全くないのである。
なぜなら、環境省が「どこまで環境を壊しても構わないか」を決める役所であるのと同様に、厚生労働省は「どこまで国民を壊しても構わないか」を決める役所なのだ。
よって、国民を機械と捉えて分析するような人間は適性十二分にあり、なのである。
ただ一つ問題なのは、外面を取り繕うことをせずに役所の実態を知らしめてしまうような発言を繰り返すことである。この点において、柳沢とやらには大臣の適性はまるでなし、ということになる。

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金曜日, 2月 02, 2007

中国によるデブリ汚染が深刻

http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200702012327&ts=0f90381a52e29d994b7496cc4fda5c8e55e76cc0
逆に考えるんだ。
必要は発明の母。中国の作り出したデブリが本当に深刻な事態を招くのなら、実用的なデブリ処理技術が開発されることにつながる、と考えるんだ。いずれにせよ、宇宙開発が現在のスタイルで続けられるのであれば、衛星軌道上の掃海技術は必要になるのだから。
特に、中国によって撒き散らされたデブリ群が、アメリカの宇宙開発(とりわけ軍事方面)に重大な支障を及ぼすのであれば、これまでとは比べ物にならない額の予算が費やされて1年以内にとりあえず運用費用は無茶苦茶掛かるが投入軌道付近のほぼ全てのデブリを一掃する手法が開発されるのではないか。んで次年度に予算が議会に却下されて運用終了。
その後に、NASAでちまちまと開発を続けてそれほど運用費用が掛からないものができる……それじゃ今までと同じだ!

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